【太宰治】走れメロス。走れメロス。走れメロス。走れメロス 文学作品 2024.12.282025.07.01 Cocoon設定 > 広告 > PR表記設定 でこの文言を変更。 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。 目次 見出し2 です見出し3 です 見出し2 です きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。 見出し3 です 十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。